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Driverquery - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧

[Windows XP Pro?/Vista 以降] システムにインストールされているドライバーの一覧を出力します。

構文

driverquery[.exe] [/S <remote-system> [/U <user-name> [/P [<password>]]]]
  [/FO <output-format>] [/NH] [/SI] [/V]

オプション一覧

/S <remote-system> ドライバーの一覧を取得するコンピューター(ローカル/リモート)の名前を指定します。IPアドレスやホスト名を指定します。省略した場合はローカルコンピューターが対象になります。
/U <user-name> [/P [<password>]]

コンピューター名を指定した際のログイン名・パスワードを指定します。<user-name> にはドメイン名を指定することができます(「ドメイン名\ユーザー名」の形式です)。省略した場合はこのコマンドを実行したユーザーが使用されます。

パスワード指定は、「/P [<password>]」全体を省略した場合はパスワードなし、「/P」のみ指定して「<password>」を省略した場合はプロンプトを表示してユーザーにパスワード入力を促すようになります(このプロンプトでは入力されたパスワードが「*」で表示されます)。

/FO <output-format>

画面に出力する際の書式を指定します。指定できる値は以下の3種類です。/FO を省略した場合は「TABLE」になります。

指定する値意味
TABLE疑似的なテーブル表記で出力します。複数のドライバーを並べて見ることができますが、「/V」を指定した場合は横幅を多く使うため、既定のコマンドプロンプトの幅では表示が崩れる場合があります。
LISTドライバーごとに箇条書きのような形式で情報を表示します。見やすさは向上しますが、フィルターを指定しない場合や複数のプロセスが該当する場合は出力量が多くなる場合があります。なお、LISTを指定した場合は「/NH」オプションを使用することができません。
CSVCSV形式で出力します。Forコマンドに渡すなど、出力結果を解析したい場合に便利です。
/NH TABLEやCSV形式で出力する際にヘッダーを出力しません。
/SI 署名付きドライバーかどうかを表す情報を出力に追加します。この項目は /V の出力には含まれない項目になります。なお、/V とセットで用いることはできません。
/V より詳細な情報を出力します。

解説

Driverqueryを用いることでインストールされたドライバーの一覧を得ることができます。この内容をシステム管理者等に渡してトラブルシューティングに活かすことができます。なおDriverqueryで確認できるドライバーの一覧は、「デバイス マネージャー」で確認できるものと微妙に異なる場合があります(Driverqueryの方がより多くの情報を表示すると思われます)。

Driverquery自体はドライバーのインストールやアンインストールする機能を持っていません。インストールやアンインストールはドライバーに付属しているinfファイルやツールを利用するか、デバイス マネージャーを使う必要があります。

サンプル

driverquery /FO TABLE /NH /V | findstr /I /C:"usb"

インストールされたドライバーのうちUSBに関係するものの一覧を出力します。Driverqueryには絞り込み機能がないため、Findstrを使って絞り込みを行っています。

※ Findstrによる絞り込みはドライバー名のみをチェックすることに使うのには向いていません。ドライバー名を比較したい場合は出力を「/FO CSV」にしてForコマンドに解釈させるのが適しています。

関連項目