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Schtasks /Delete - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧

登録済みのスケジュールされたタスクを削除します。Schtasksのコマンド(オプション)の1つです。

構文

schtasks[.exe] /Delete [/S <remote-system> [/U <user-name> [/P [<password>]]]]
    /TN <task-name> [/F] [/HRESULT]

オプション一覧

/S <remote-system> タスクが登録されているコンピューター(ローカル/リモート)の名前を指定します。IPアドレスやホスト名を指定します。省略した場合はローカルコンピューターが対象になります。
/U <user-name> [/P [<password>]]

コンピューター名を指定した際のログイン名・パスワードを指定します。<user-name> にはドメイン名を指定することができます(「ドメイン名\ユーザー名」の形式です)。省略した場合はこのコマンドを実行したユーザーが使用されます。

パスワード指定は、「/P [<password>]」全体を省略した場合はパスワードなし、「/P」のみ指定して「<password>」を省略した場合はプロンプトを表示してユーザーにパスワード入力を促すようになります(このプロンプトでは入力されたパスワードが「*」で表示されます)。

/TN <task-name>

タスク名を指定します。タスク名にスペース文字が含まれている場合は「" "」で括ります。タスクがフォルダー階層内に存在する場合はそのパスも含めて指定します。

<task-name> に「*」を指定することもでき、この場合はすべてのタスクを削除することになります。システムによって登録されたタスクも削除することになるため注意が必要です。

/F タスクを削除するかどうかのプロンプト(警告)を表示せずに強制的に削除します。
/HRESULT [Windows 10?以降] Schtasksコマンドの終了コードを HRESULT にします。エラー発生時に詳細なハンドリングを行いたい場合に使用します。

解説

タスクを削除すると、以降そのタスクに書かれたプログラムは実行されません。また、既にプログラムが実行中の場合は、タスクを削除してもプログラム自体は終了しません。

タスクは「*」を除き複数同時に削除することができません。フォルダー内のタスクをまとめて削除しようとして「/TN Piyo\*」などと書くことはできず、タスクが見つからないエラーとなります。また、フォルダー自身は「schtasks /delete」で削除することはできません。

※ フォルダー自身を削除する場合、空になっていることを確認してから「rd C:\Windows\System32\Tasks\<folder>」と実行することで削除できます。ただしコンピューターを再起動しないと反映されないことがあります。

なお、タスク作成者と現在のユーザーが一致しない場合は、管理者権限などの強い権限を持っていない限り削除できない場合があります。

サンプル

schtasks /delete /tr Hoge\Piyo /f

フォルダー「Hoge」にあるタスク「Piyo」を削除します。

関連項目