Programming Field

Trouble: Word・Excelなどが消えた…復活させる方法

ある日突然Microsoft OfficeのWordやExcelなど(その他PowerPointやAccessなど)が消えて使えなくなった、というケースがあるようです。ここではそれらを復元・復活(再インストール)させる方法について紹介します。

※ 最新のOfficeは単に「Microsoft 365」と呼ばれることがあります。

なお、Microsoft Office(Word, Excel)が元々PCに入っていたケースを前提にしています。PCとは別に購入していた場合は「その他: 単独で購入していたOfficeの再インストール」を確認してください。

大雑把なまとめ

まずは、Windowsの設定にある「インストールされているアプリ」または「プログラムと機能」に「Microsoft Office」が存在するのであれば、そこから修復することができます。(→ 「※: インストール済みの「Microsoft Office」が見つかる場合」)

もしここにない場合、Office(WordやExcelなど)を復活させるためには、以下の点を確認・対応していくことになります。

  • 1. Microsoftアカウントを確認する
    • PC購入時にインストールされていた場合、初めてOffice(Word, Excel)を使用したときにMicrosoftアカウント(作成無料)の紐づけが行われます。そのアカウントを使用することで、Officeを入れることができます。
  • 2. 再ダウンロード・再インストールする
    • 上記が確認できれば、MicrosoftアカウントのページからOfficeをダウンロードしてインストールすることができます。

1. Microsoftアカウントを確認する

Microsoft Officeは、初めて使うときにプロダクトキーを入力しますが、その際に「Microsoftアカウント」の紐づけを求めます。(参考: PCに搭載されたOfficeを設定する - Microsoft サポート) このMicrosoftアカウントを使うことで、Officeアプリを再インストールすることができます。

Microsoftアカウントは、そのままOutlookのメールアドレスとして使用できるので、そのメールアドレスとパスワードを覚えていれば、それが「Microsoft Officeが紐づいたMicrosoftアカウント」となる可能性があります。また、PCのアカウントにMicrosoftアカウントを使っている場合、そのアカウントにMicrosoft Officeが紐づいている可能性もあります。その場合、手順2に進みます。

もしOutlookを使用していないなど、Microsoftアカウントがどれか分からない場合は、以下のページで確認することができます。

2. 再ダウンロード・再インストールする

Microsoftアカウントが分かった場合、以下の手順でMicrosoftアカウントのページからダウンロード・インストールします。

  1. 「Microsoftアカウント」のページを開く
    • 手順1で確認したMicrosoftアカウントでサインイン(ログイン)します。
    • もしログインの手順が出なかった場合、念のため右上のアイコンから一旦サインアウト(ログアウト)してからサインインします。
  2. 「サブスクリプション」を選択する
    • 左側にある家のアイコンの2つ下(2025年1月時点)が「サブスクリプション」です。(ページ画面を広げると文字が表示されます。)

      「Microsoftアカウント」ページにおける「サブスクリプション」

      わからなければ、右のリンクから開くことができます。→ サブスクリプション

  3. 「購入済みの製品」から「Office」を探し、「インストール」をクリックして手順を進める
    • 「OfficeSetup.exe」というファイルがダウンロードされるため、(保存場所を聞かれたら適当な場所を選択して)ダウンロードし、ファイルを開きます。
    • 「インストール」ボタンがなく、「プロダクトキーとインストールリンク」がある場合は、そのバージョンはインストールできません。上位のバージョンが使える場合が高いため、別のバージョンをインストールします。別のバージョンがない場合は、PC購入時に付属していた修復メディアなどを使うしかありません。

これにより、WordやExcelなど購入していたMicrosoft Office製品がインストールされるため、使用できるようになります。

※: インストール済みの「Microsoft Office」が見つかる場合

「インストールされているアプリ」にある「Microsoft Office」

「インストールされているアプリ」に「Microsoft Office」が存在すれば、「変更」から「修復」(「クイック修復」または「オンライン修復」など)をすることでインストールすることができます。基本的には画面の案内に従って手順を進めれば問題ないと思われますが、これで復活しなかった場合、上記の「Microsoftアカウントを確認」のうえ、「再ダウンロード・再インストール」をする必要があります。

※: 「Microsoft 365」が見つかる場合

この手順には、PC/Office購入時に付属していた「プロダクト キー」が必要です。見当たらない場合は、上記の「Microsoftアカウントを確認」のうえ、「再ダウンロード・再インストール」をする必要があります。

「Microsoft 365」アプリからのアプリのインストール

「インストールされているアプリ」に「Microsoft 365」が存在すれば、「スタート」メニューに「Microsoft 365」というアプリが入っている可能性があります。もしあれば、このアプリを開き、開いたウィンドウにある「アプリ」から「アプリのインストール」→「プロダクト キーを所有している場合」を選んで、表示されるWebサイトで「開始する」(「始める」)→プロダクトキーを入力することで、アプリをインストールすることができます。

その他: 単独で購入していたOfficeの再インストール

Microsoft Office(またはWord・Excelなど)を店頭でパッケージで購入していた場合、そのパッケージのディスク(DVDなど)を挿入してインストールプログラムを実行することで、「再インストール」(再導入)することができます。

  • ディスクを挿入しても何も起きない場合は、「エクスプローラー」を開き、「PC」からディスクを右クリックして「自動実行」など実行するコマンドを選択します。
  • 場合によっては新規インストールとなる場合があるため、その場合は「プロダクトキー」の入力を求められることがあります。購入時に付属しているはずなので、あらかじめ用意しておく必要があります。

その他: Officeが消える考えられる原因

WordやExcelなどOfficeアプリが突然PCから消える原因ではっきりしたものは不明ですが、考えられる要因としては、

  1. WindowsアップデートによってOfficeアプリが古くなり(互換が無くなり)、十分な動作がしなくなるので自動でアンインストールされた
  2. Windowsシステムにトラブルが発生して、Officeアプリが削除された
  3. ウイルスやマルウェアによって勝手に削除された

などがあります。

このうち1と2については、定期的にWindowsのアップデートを行うのに加え、Officeアプリのアップデートも行うことで回避できます。

  • Officeアプリのアップデートは、適当なアプリ(WordやExcel)を開いて「アカウント」 → 「更新オプション」 → 「今すぐ更新」でアップデートすることができます。(文書作業中などの場合は、「ファイル」をクリックして「その他」をクリックすると「アカウント」があります。)

    なお、「※」にある「更新を無効にする」ボタンは、自動更新が有効になっている場合に表示されます。基本的には自動更新した方が良いので、これが表示されているときはそのままにしておくことが無難です。

    逆に「今すぐ更新」がなく「更新を有効にする」がある場合は、自動更新が無効になっています。有効にしないと更新できないので、「更新を有効にする」ボタンをクリックして有効にしてください。

    Officeアプリのアップデート方法

まとめ

改めてまとめると、WordやExcelなどのOfficeアプリが消えたときには、

という手順で回復することができます。特に「Microsoftアカウント」はOffice(Microsoft 365)と密接に紐づいているので、これを忘れないようにしておくことが重要です。