システム リソース (Windows)
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このページでは、Windows 95/98/Me で存在するシステムリソースについて扱っています。
※ 16ビット系Windowsおよびその流れをくむWindowsでの概念のため、Windows NT/2000/XP 系やそれ以降のWindowsには以下に記載している概念は存在しません。ただし16ビット/32ビットなどに限らず、システムは有限のリソース(メモリやCPU、ディスク容量など)を利用して動作するため、それらの使用率が著しく高くなるとアプリケーションの動作が不安定になるなどの影響があります。Windows NT系では「リソース モニター」を利用してその使用率の変遷などを確認することができます。
システムリソースとは
システムリソースとは、ウィンドウズでのプログラム用の資源(メモリ、リソース)がどれだけ残っているかの割合を表し、User リソースと GDI リソースに分かれています。単にシステム リソースというときは、この 2 つのうちで割合が低いほうを指しています。
- User リソース
User リソースは、ウィンドウやコントロールがどのくらい作成できるかを示します。これが極端に低いと、アプリケーションはウィンドウを表示できなくなり、実行できなくなったり誤作動します。 - GDI リソース
GDI リソースは、グラフィックを表示するための資源がどのくらいあるかを示します。これが極端に低いと、「GDI.EXE が原因で XXXXX にエラーが発生しました」(Windows Me など)と表示されたり、グラフィックが表示できなかったりします。こちらのほうが問題が深刻な場合があります。
システムリソースを知る - リソース メーター
Windows には、システム リソースを監視するプログラム「リソース メーター」があります。これを使うと、リソースの残量が低くなった時に次のようなメッセージを表示します。
システム リソースが減少する原因の1つには、アプリケーションを実行しすぎということがあります。つまり、これを使うことによって、フリーズをある程度防ぐことができます。
リソース メーターを使うには
「スタート(Start)」→「プログラム(Program)」→「アクセサリ(Accessories)」→「システム ツール(System Tools)」→「リソース メーター(Resource Meter)」と行きます。
もしない場合は、アプリケーションをインストールします。インストールするには、「コントロール パネル(Control Panel)」の「アプリケーションの追加と削除」を起動し、「Windows ファイル」の欄の「システム ツール」(詳細)→「リソース メーター」をチェックします。そして OK OK とするとインストールされます。そこで、上の動作を実行してください。
リソースメーターは、右下の「タスク バー」と呼ばれる場所に表示されます。
基本的には、このアイコンでも示してくれますが、マウスをここに持ってくると、リソースの状況が表示され、ダブルクリック(または右クリック→「詳細」)するとメーターで分かりやすく表示されます。終了するには、このアイコンを右クリックして、「リソース メーターの終了」をクリックします。最初に実行した時はメッセージが表示されます。その内容を覚えておき、「今後、このダイアログを表示しない」をチェックしておいてください。
その他
リソースメーターはけっこう便利なので、Windows 起動時に毎回実行させるのもいいかもしれません。そのときは、専用のソフト (「RegStart」など) を使用すると簡単に設定できます。RegStart を使って毎回実行させる場合は、プログラムを起動して「編集」→「新規キー」と進み、「名前」に「Resource Meter」(分かりやすい名前にする)、「パス」にはスタートメニューに入っていた「リソース メーター」を右クリックして「プロパティ」を表示し、「リンク先」の内容をそのまま入力(あるいはコピーして貼り付け)してください。そして「場所」は「マシン実行」にします。そうするとウィンドウズを立ち上げた時にリソースメーターが起動されます。(RegStart の詳細については、付属のヘルプをご覧ください。)
おまけ
「強制終了」ダイアログボックスを表示させようとしたとき(Ctrl+Alt+Delete)、ごくたまに青い画面が表示され、Enter を押してウィンドウズに戻った時に「システム リソースが極端に不足しています」が出ることがあります。この原因には、「Msgsrv32」というプログラムを終了させてしまった可能性があります。もし「強制終了」ダイアログボックスを表示させて、Msgsrv32 が「応答なし」になっていた場合は、 終了させずに「Ctrl+Alt+Delete」で再起動をしてください。このとき、フリーズした状態で応答がない場合はMsgsrv32 を終了してもほとんどの場合は意味がないのでもう一度「Ctrl+Alt+Delete」を押して再起動をしてください。この場合は作業中のデータが失われます。データは(しつこいほど)こまめに保存しましょう。
最終更新日: 2003/04/28