Path - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧
環境変数「PATH」は、プログラムを実行する際に、パスが指定されていないプログラムを探す場所を表示・設定します。一方、この「PATH」環境変数の内容を書き換えるコマンドとして「Path」コマンドが存在しています。
構文
PATH PATH=<path-list> PATH <path-list> set PATH=[<path-list>]
<path-list> |
プログラムを探すディレクトリを指定します。複数指定する場合はセミコロン「;」で区切ります。Set を使った場合のみ、ここに環境変数を指定したり、<path-list> を省略したり(その場合 Path は空になる)することができます。 Set を使わず、<path-list> も指定しなかった場合は、現在の Path の中身が表示されます。 [Windows 95/98/Me] 長いファイル名で指定する場合は、ダブルクオーテーション「" "」で括ります。 [Windows NT?/2000?/XP 以降] Set を使用しなくても環境変数が展開されるため、2番目の構文で環境変数を用いることができます。 |
解説
Path はプログラムを探す既定の場所を指定します。たとえば、Path に「C:\Dos;C:\Windows」と指定されている場合で「Notepad.exe」が実行された場合、OS は Path に従い「C:\Dos」と「C:\Windows」から「Notepad.exe」を探します。なお、複数指定されている場合は最初のディレクトリから順に探すため、優先順位を上げたい場合は前方に指定するようにしてください。
Windows のプロンプト上で Path を変更しても、その内容はそのプロンプト上でしか反映されません。OS 全体に反映させたい場合は、Windows 95/98/Me の場合は Autoexec.bat に記述を追加、Windows NT/2000/XP 以降の場合は「システムのプロパティ」・「システムの詳細設定」で「環境変数」を編集、またはSetxプログラムを利用する必要があります。
例
サンプル 1
set PATH=C:\DOS;%windir%;C:\usr\bin
Path に値を設定し、「C:\DOS」「%windir%」(設定時に展開される)「c:\usr\bin」の順でプログラムを探させるようにします。
[Windows NT?/2000?/XP 以降] この文は以下の文と同値です。
PATH=C:\DOS;%windir%;C:\usr\bin
サンプル 2
set PATH=%PATH%;C:\MyDir
Path に「C:\MyDir」を追加します。
[Windows NT?/2000?/XP 以降] この文は以下の文と同値です。
Path=%PATH%;C:\MyDir
サンプル 3
PATH
現在の Path の内容を表示します。Path は環境変数の一つでもあるので、以下の方法で表示させることもできます。
echo %PATH%