Tskill - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧
[Windows XP以降] 実行中のプロセス(プログラム)を強制終了します。
構文
tskill[.exe] {<process-id> | <process-name>} [/SERVER:<server-name>] [/ID:<session-id> | /A] [/V]
オプション一覧
<process-id> | <process-name> |
<process-id> または <process-name> を指定します。終了させたいプロセスのIDまたは名前(通常は実行可能ファイル名から拡張子を除いたもの)を指定します。IDはTasklistなどで取得できます。名前にはワイルドカードが使用できます。 <process-name> を指定した場合は、名前にマッチするプロセスすべてが終了します。「*」を指定するとすべてのプロセスが強制終了されるため、そのような指定にならないように注意する必要があります。 |
/SERVER:<server-name> |
指定のプロセスが実行されているサーバーの名前を指定します。<server-name> にはホスト名またはIPアドレスを指定します。/SERVER を指定しなかった場合はローカルのプロセスを終了させます。 /SERVER を指定し、<process-name> を指定した場合は、/ID または /A の指定が必須です。(<process-id> を指定した場合は /ID または /A は不要です。) |
/ID:<session-id> | プロセスが属するセッションのID(数値)を指定します。セッションIDはTasklistなどで確認できます。 |
/A | プロセスを検索する際、すべてのセッションを対象にします。 |
/V | 実行時に詳細情報を出力します。具体的には、プロセスの終了時にそのプロセスのIDを出力します。 |
解説
似たコマンドにTaskkillコマンドが存在しますが、Tskillは「常にプロセスを強制終了させる」「プロセスはIDまたは名前でのみ指定可能」という特徴があります。「tskill <process-id/name>
」というシンプルな構文で利用できるため、手軽にプロセスを強制終了させたいときに使います。
Tskillは終了コードを設定します。「1」の場合はプロセスが見つからなかったことを示します。一般的に成功を示す「0」はプロセスを終了したか、プロセスを終了できなかった場合に返されます。そのため、「0」が返ったとしてもプロセスを終了できたとは限りません。
例
サンプル1
tskill notepad
ローカルコンピューターで実行中の「notepad」をすべて強制終了させます。強制終了させるため、未保存のデータは失われます。
サンプル2
tskill google*
ローカルコンピューターで実行中の名前が「google」で始まるプロセスすべてをすべて強制終了させます。