Schtasks /Run - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧
登録済みのスケジュールタスクを即座に実行します。Schtasksのコマンド(オプション)の1つです。
構文
schtasks[.exe] /Run [/S <remote-system> [/U <user-name> [/P [<password>]]]] /TN <task-name> [/I] [/HRESULT]
オプション一覧
/S <remote-system> | タスクが登録されているコンピューター(ローカル/リモート)の名前を指定します。IPアドレスやホスト名を指定します。省略した場合はローカルコンピューターが対象になります。 |
/U <user-name> [/P [<password>]] |
コンピューター名を指定した際のログイン名・パスワードを指定します。<user-name> にはドメイン名を指定することができます(「ドメイン名\ユーザー名」の形式です)。省略した場合はこのコマンドを実行したユーザーが使用されます。 パスワード指定は、「/P [<password>]」全体を省略した場合はパスワードなし、「/P」のみ指定して「<password>」を省略した場合はプロンプトを表示してユーザーにパスワード入力を促すようになります(このプロンプトでは入力されたパスワードが「*」で表示されます)。 |
/TN <task-name> | タスク名を指定します。タスク名にスペース文字が含まれている場合は「" "」で括ります。タスクがフォルダー階層内に存在する場合はそのパスも含めて指定します。 |
/I |
[Windows Vista以降] タスクの実行に条件が設定されている場合、その条件を無視してタスクを実行します。例えば、「schtasks /create」で登録されたタスクは「電源に接続されている場合のみ実行」となっていますが、/I を指定した場合は電源に接続されていなくても実行されます。(/I を指定しない場合はキューに積まれます(条件を満たすまで待機します)。) ただし /I を指定してもタスクが実行中の場合は実行されません。 |
/HRESULT | [Windows 10?以降] Schtasksコマンドの終了コードを HRESULT にします。エラー発生時に詳細なハンドリングを行いたい場合に使用します。 |
解説
「/Run」を用いるとタスクに登録されたコマンドを実行しますが、直接コマンドを実行する場合と異なり、タスクにコマンドを実行する際に用いるユーザーが設定されている場合はそのユーザーでコマンドが実行されます。
タスクの設定によっては、タスクが実行中の場合は「/Run /I」を指定してタスクを実行しても実行されない場合があります。「schtasks /Create」で作成したタスクは「タスクが既に実行中の場合に新しいインスタンスを開始しない」になっているため、タスクの実行に時間がかかる場合などは /Run で実行させる際実行中かどうかに注意が必要です。(「schtasks /End」で強制終了させることができます。)
なお、「/Run」でタスクを実行した場合も、スケジュールや繰り返し実行には影響を与えず、次に実行するタイミングが存在する場合はそのタイミングでタスクが実行されます。
例
サンプル
schtasks /run /tn HogePiyo /i
タスク「HogePiyo」を無条件で実行します。