Recover - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧
[MS-DOS 5.0以前?/Windows NT系?/2000・XP 以降] 壊れたディスクから特定のファイルの読み取れる部分を抽出してアクセスできるようにします。実行には管理者権限が必要です。
構文
recover[.exe] <file-name>
<file-name> |
抽出するファイル名を指定します。ドライブ・パスを含んで指定することができます(ドライブ・パスを省略した場合は現在のディレクトリを使用します)。 <file-name> には必ず1つのファイルを表す名前を指定する必要があります。ディレクトリ名のみやワイルドカードを用いることはできません。 |
解説
Recoverは指定されたファイルのデータが書き込まれているセクターをチェックし、読み取りができないセクター(不良セクター)があればそれらを飛ばしてデータを読み取れるようにします。ファイルのデータは通常1つまたは複数のセクターにまたがって保存されていますが、その中に(ディスク破損などで読み取れなくなった)不良セクターがあった場合、Recoverは指定ファイルに対してそのセクターをスキップするようにします。不良セクター内に存在していたデータは失われることとなりますが、Recoverによってファイルのデータの所在は正常なセクターのみになるため、他のコマンドやプログラムなどで読み取れるようになります。
なお、セクターをチェックして「不良」とマークするにはChkdskを使用します。