Qbasic - DOS/コマンドプロンプト コマンド一覧
[MS-DOS] MS-DOS QBasic IDE/インタープリターを起動します。実行には英語モードまたは英語環境下での実行が必要です。
※ Windows 95/98/MeやWindows NT系にも付属している場合がありますが、Windows 2000以降には付属していません。
※ このページではQBasicで使用可能なステートメント・関数などの説明は行いません。
構文
qbasic [/B] [/EDITOR] [/G] [/H] [/MBF] [/NOHI] [[/RUN] <file-name>]
オプション一覧
/B | モノクロで画面表示を行います。ただしQBasicの COLOR ステートメントなど色を変更する処理には影響しません。 |
/EDITOR | MS-DOS Editor(edit.comで実行されるもの)を起動します。 |
/G | CGA(Color Graphics Adapter)において画面の更新を最高速にします。 |
/H | 可能な限り多くの行を使って画面表示を行います。 |
/MBF | MKS$, MKD$, CVS, CVD の各関数をそれぞれ MKSMBF$, MKDMBF$, CVSMBF, CVDMBF に変換します。通常では MKS$ などの関数と MKSMBF$ などの関数は異なるフォーマットを扱いますが、このオプションを使うことで同一フォーマットを扱うようにすることができます(主にBASICA(GW-BASIC)のコードの互換性を保つ目的で使用します)。 |
/NOHI | 高輝度がサポートされていないモニターでも使用できるようにします。一部のモニターでこのオプションを使用すると問題がある可能性があります。 |
/RUN | <file-name> で指定したファイルを表示する前に実行します。このオプションを使う場合は <file-name> を指定する必要があります。 |
<file-name> | 最初に開くファイルを指定します。ファイルを指定しなかった場合は空のIDEが表示されます。 |
解説
Qbasicコマンドについて
Qbasicコマンドを使用すると、QuickBASICのサブセットである「MS-DOS QBasic」の開発環境を起動することができます。この開発環境では「エディターの利用」「実行」「デバッグ」「ヘルプの表示」を行うことができます。
なお、Qbasicは英語環境で起動する必要があるため、ChevやChcpであらかじめ英語モードに切り替えるか、Switchを使って英語環境でコンピューターを起動しなおす必要があります。
[MS-DOS 6.x まで] テキストエディターである「edit.com」(MS-DOS Editor)は内部的に「qbasic.exe」を利用しているため、容量確保などの目的で「qbasic.exe」を削除してしまうと「edit.com」が起動できなくなります。
Qbasicを使ったバッチ処理
Qbasicコマンドの「/RUN」オプションと、QBasicのステートメント「SYSTEM」を組み合わせることで、Basicプログラムをバッチ処理のように実行させることができます。例えば、
PRINT "Hello, world"
SYSTEM
というBasicプログラムを「hello.bas」として保存し、「qbasic /RUN hello.bas」と実行すると、画面に「Hello, world」と出力されて制御がプロンプトに戻ります。
例
サンプル
qbasic /RUN C:\APPS\GAME.BAS
「C:\APPS\GAME.BAS」を開き、すぐに実行を開始します。